小学6年生の秋という時期

中学入試まで残り3か月となるこの時期、親も子供も焦りが出てきます。

夏休み(休みといっても、ほとんど休みなく勉強されているのでしょう)が終わって学校が始まると、夏休みに作れていたペースが学校に行くことよって変わってしまいます。

10月ぐらいになると、学校のあるペースで生活のリズムも戻ってくるのですが、そうなるとどうしても勉強のペースが夏休みのように進まないように感じ、受験までもうすぐなのにと時間の少なさから焦りがでてきてしまうようです。

特にこの時期には、夏休みで勉強したことの結果が見えるようになってきます。

例えば塾の試験などで成績がどんどん伸びていく子と、あまり変わらない子やもしくは落ちていく子に別れます。

伸びていく子が我が子の場合、調子に乗せてしまうことでしょう。きっとどんどん力をためて、勝手に盛り上がって勉強もはかどる好循環にいるでしょう。

しかし、もともと成績上位者はあまり変わらないはずで、一気に上位者の仲間入りを果たすのは本当に極少数でしょう。大半は同じぐらいのところで伸び悩んでいるか、もしくは下降線をたどっているように見えると思います。

「夏を制する者が受験を制す」というぐらい、特に小学6年生は誰も一生懸命に勉強していると思いますので、自分の子は頑張ったと思っていても、できる子ほどやっていると思って間違いないでしょう。

しかし、この時期にきて、焦ってしまうと少ない時間で取り返しがつかないことになると思います。

中学受験は、力を出し切ることが大切といいますが、やったことをきちんと出し切ることができたかどうかです。つまり、ミスをしない、これまでにやったことを確実に回答(答えとして書ける)できるようにしておくことです。

「個々の問題に集中し、できるようになるまでやらせる。」

このようなことをしていませんか?

特定分野に固執して時間とるよりも、できないものがあって当然と割り切ることも必要になります。なぜなら、本番の試験で7割できれば合格するのですから。

どんなに頑張っても、解けない問題が出ます。それよりも、みんなが解ける問題を落とすほうが痛いです。しかも配点は同じ。

まず、塾の問題は時間を区切って、とりあえずやってみて、できないものはできないとすぐに答えを見せて覚えさせ、さっさと次に進むことです。

時計を目の前において、20分-30分単位に一定の範囲を区切ってやらせるほうが、集中してその範囲をこなすことができます。個々の問題に時間をかけるより、たくさんの問題を解きながら、すぐにできる問題とできない問題があることに気がつくことが重要です。

なぜか??もう、この時期に新しいことを覚えることはほとんどなく、やってきたことを確認しながら、本番に向けていかにミスをなくすか、点数を取れるように準備していくかの時期になっているからです。

極論的に言ってしまえば、問題は理解できていなくても、答えが出せる
ことが大切だからです。答えを見せてでもどんどん先に進めていくほうが、心理的にも実際の回答力にも効果的だからです。また、間違えたものを集めてくると、得意不得意が見えてきます。

すでに始めている方も多いでしょうが、この時期にまだやっていないかたは
1)志望中学の過去問に取り組む
2)『間違いノート』の作成
を始めてください。

1)志望中学の過去問に取り組む
夏休みに取り組んでいる子も多いはずですが、やっていなければ必ず
この時期には時間を計って試験方式でやりましょう。できなかった問題はすぐに答えを見せて覚えさせたら、すぐそこはやらずに、間違えたところを翌日にやらせてみましょう。
中学によって問題の傾向が違います。志望校の出題パターンになれておくことは必要な時期にきています。

2)『間違いノート』の作成
塾の宿題、テストなどで解けなかった問題と回答をコピーして、科目別に1冊のノートに貼っていきましょう。問題のページの裏に回答を貼っておくというのがいいです。子供が問題を解いている間に親が作ることでしょう。

問題を解くというより、間違いの記録であり、問題を読んで解答を読んでぐらいでもいいです。間違いをすべて完全にできるようにすると思わないことが大切です。

*名称は「ステップアップノート」とかプラスイメージのものがいいでしょう。


6年生になってからの息子は、春に少し集中力を欠き、だれた時期がありました。
「夏頃に、いま怠けていることがテストの結果ででるぞ!」って注意していた
通り、8月の塾のテストで大幅に順位を落としまった。本人もできなかったとは思っていたが、結果は信じられないぐらいの落ちようでした。
「8月のテストが本番じゃなくてよかったな。」と気分を切り替えさせ、9月からは最後の追い込みの4か月に入って行きました。息子に対して特に気をつけたのが、得意不得意の傾向をつかむことと、単純な計算ミスをなくすという2点でした。上記のように、時間を区切り、できてもできなくても次に進むためにどんどん答えを見せて、できなかった問題をため込みました。

『間違いノート』からは、この時期での算数の不得意分野が図形のある特定分野に集中しる傾向がわかり、集中的に解き方をやり直しさせた。ここで作った『間違いノート』は、時間があればやり直しさせたかったが、電車のなかで眺めさせるだけでも効果があったようだ。

また、毎日の問題も「早く解く」から「制限時間をいっぱい使って解く」に
切り替え、そのなかで計算ミスを集中的に排除するように見直しをさせた。
その結果、11月頃からケアレスミスによる計算間違いがほとんどなくなった。

灘中の過去問は夏休みからやり始めていたが、虫食いのように算数の問題ばかりやっていた。10月からテスト形式で、点数を取ることに主眼をおいた取り組みに変えた。試験で点数を取る(点数を落とさない)ための戦略である。

難しい問題と簡単な問題をはじめに分けて、簡単な問題からこなす癖をつける。

時間配分を考え、計算などの間違いがないかを徹底的に見直しさせる。
全問解こうとしていると、ミスで点数を落としていたが、捨てる技術を
覚えると、その分ほかでの失敗をしないように注意深くなり、結果として点数は上がるものです。

できない問題があったことを気にするのではなく、かなりできたと思えたことで、波に乗れたみたいだ。6年生の秋は、これまでのやり方から、合格する点数をクリアするための方法に切り替えていく時期であると思います。

中学受験の苦手科目が国語の場合の対策法

国語が苦手な生徒の場合、まず、ほとんどの生徒がテストを受けても、
「なぜ、自分の答えが× なのか」「どこが足りなくて間違えたのか」
ハッキリとしたことが分からないまま次のテストをまた受けています。

これではいつまでたっても同じことの繰り返しとなります。

算数の場合、解き方がハッキリしているし、間違えるパターンが決まっているので、塾でも教えやすいですし、生徒も聞きやすいのです。

しかし、国語の場合、生徒が暖昧に解答している上に、それぞれ間違えた原因が違うものですから、解説を聞いても「自分がなぜ、間違えたのか」を理解しにくいのです。また、算数のように苦手なパターンの問題を繰り返し練習することも、自力では難しいはずです。

国語が苦手な場合

◇ 文中に知らない言葉が多く流れが掴めない

◇ 本文を読むのが遅い

◇ 内容は何となく理解するが解答の根拠を見つけられない

などの原因があるので、生徒の現状から原因を分析し、具体的な練習方法を決めることです。

具体的には、

◆ 傍線の前後からキーセンテンスを抜き出す

◆ 選択肢の根拠を探す

◆ 消去法でより良い選択肢を選ぶという方法

◆ 文中の関係個所に線をひく

◆ 選択肢を見ないで自分なりの解答をつくる

◆ 選択肢から近いものを選ぶなどの手法を徹底して解くテクニックを訓練し、確実に点数が取れる方法を教えることももちろん重要です。

ただ、国語の場合、「苦手な原因」も「間違えるパターン」も「具体的な対策」もそれぞれ違うため、個別に対応することが必要となります。

それができれば、他の科目と比べ覚えることが少ないので最も短期間に伸ばすことができるし、また、一度得意科目になれば、苦手になることはないので有効な方法です。

いざとなったら「指示語内容、適語選択、空欄補充、文章挿入、表現選択、並ペ替え、傍線解釈、内容説明」の8パターンの答え方だけ学ぶ方法もあります。


中学受験は親と子が一緒になって取り組む課題です

中学受験は親と子が一緒になって取り組む課題です。受験勉強期間中に、クラスでの競争意識の高まり等、親子とも大変な思いをしなければいけません。でも、親が一生懸命にサポートしてあげれば、それが子どもにも伝わり、頑張って中学受験に挑もう、と言う気持ちになるものです。



まだ大人の一歩手前の小学生は、将来に向けての設計も自分では出来ません。中学受験でも、志望校選びは親にかかっています。子どもと親とが一緒になり、中学受験のための環境をしっかり整え、ハードな勉強に耐えられるよう、子どもの精神の安定も図ってあげることが大切なのです。



しかし、優秀な子供だと、中学受験のためだけに小学校の教科書カリキュラムを大幅に先取りして必要以上に猛勉強する意味は無いのです。むしろ、スポーツに打ち込ませて、心身ともにバランスの取れた体の育成を心がけた方が、中学受験に効果的を発揮する場合もあるのです。



中学受験は、一つの“戦い”と言う人もいます。では、何との戦いなのか?これは、やはり自分との戦いなのです。自分に打ち勝ち、さらに自分を成長させることが出来た喜び。これを知ることも、中学受験の意義かもしれません。つまり、自分に気付かせることなのです。

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